- 2008, installation
- glass plate, LCD, C++program, PC, microphone, steel-(framework, wire, plate)
音を出すことではなく, 録ることをアルゴリズミックに行うインスタレーション.
作品は, 碁盤や象形文字のように環境情報を可視化するデバイスと, 体験者がデバ
イスにオブジェ(石)を置く行為で成立する.
ガラステーブルの様な, LCDやPCが組み込まれた構造体がメインデバイスであり,
グリッドのマス(8*10)それぞれが音を出し入れするデータベースとなっている.
メインデバイスには, センサモジュール(末端にコンデンサマイクがついた, 複数
本のモノクロケーブル)が繋がれ, 一本に対して一体のエージェント(データベー
スに直接アクセスできるもの)が生成される.
それらはオブジェが置かれると反応し, 体験者はデータベースとアルゴリズミッ
クに関わることとなる.
エージェントは, 環境の振動や磁気を取り込み, 解析した情報を, 独自のアルゴリ
ズムでリアルタイムに可視化・記述する, 人工生命のようなもので, 記述(待機)・
収録・再生の三つの状態を持つ.
センサモジュールごとに異なる情報で構築されたエージェントは, 互いに影響し
合い, ノイズの流れの上にあるデータベースを行き来する.
それらは環境と直結して振る舞い, その形態(マス上の白い面)のメタファーから,
環境そのものをボードゲームの相手のようにして, 体験者にオブジェの一手を誘
う.
黙々と行われる体験者とデバイスとの戯れは, 振る舞いの奥につながる環境そのも
のを聴くということに相当する.